武田梵声です。私は芸能や学問の根源と言われています折口信夫芸能論 と 世界最高のボイトレといわれるフースラー発声学を専門としているものです
。
~芸能、芸術、宗教、文学、哲学、思想、政治、経済、その他あらゆる学問に通低する根源を捉えた奇蹟の学問こそが折口信夫古代研究なのです。~
武田梵声のレッスンは
オルフェ音楽教室まで
http://e-koe.jp/
武田梵声の著書
ボーカリストのためのフースラーメソード(リットーミュージック刊)
こどものための究極正しい声のトレーニング(リットーミュージック刊)
武田梵声のライブドアブログ
フースラー・ミックスボイス リード・ミックスボイス チェザリー・ミックスボイス オールドイタリアンスクール・ミックスボイス といったミックスボイスの様々な段階についてを思考するブログ、最終的には旧石器時代~言語獲得以前の原始ミックスボイスの再生を目指してゆきます。
~至高のボイトレ フースラー真ミックスボイスを思考するブログ SLSボイトレ SLSミックスボイス チェザリー回帰の方法~
・質問
人間の生き方の表れが全て学問として捉えれるのですね。そう考えると膨大な数になりますが、知ることや生きる事が楽しくなってきますね。世界は広いですね。
才能1つにしても射程の違いで捉え方が色々あるのですね。いわゆる芸能人を目指すなら古代の思考を甦らせつつ、職業歌手なら今の流行を汲み取らないといけないですね。どちらも持ち合わせるにしても訓練は必要ですね。
やはり喉を鍛える事や、歌を上手くなるには何かしらの発声をしないといけないものなのですね。
発声に関する事ではないのですが、質問よろしいでしょうか?
アーユルヴェーダや武術、音楽、哲学その他インドには全てが詰まっている気がします。
インドにはヨガがありますが、インドの武術家や芸能人はヨガをしていたと以前先生のブログで拝見しましたが、他の国でヨガのようなものはありますか?
返答
確かにインドを源として思考する事であらゆるモノの根源を捉えてゆく事は可能なように思います。 東洋的なロジックと西洋的なロジックが交錯するようなバイロジカル性がそもそもインド的思考の中にはあります。
武術は ダヌルヴェーダ 医学も 後はシッダ医学等もあり、経済学はアルタシャーストラ、 セクソロジーはカーマスートラ 演劇、芸能はナーティヤシャーストラ 他にも民俗芸能、民俗信仰、民謡、昔話も豊富にあります。特に北東部の先住民の芸能やケーララの芸能は重要です。ケーララではテイヤムというすこぶる古い芸能からカラリパヤットの身体技法、ソーパナムスタイルと呼ばれる歌唱スタイルが複雑に絡みあった芸能の縮図、集大成的な地です。パンチャタントラという昔話集はグリムなどからも注目されタイラーから原始心性を最も多く残す芸能と言われた昔話の更なるライフインデキスとしても注目されたものです。イソップ寓話の原型としても名高いものです。
さて、ヨーガのようなものが他の地域にあるか否かですが、ヨーガは人類学的には瞑想更には籠り態に分類されるものです。そういう意味において世界各地に同様のものがあります。いつもアフリカやアジア、オセアニアの紹介が多いので、珍しく西洋のものから紹介してゆきたいと思います。
例えば西洋世界においてもユダヤ神秘主義やグノーシス主義の中に籠り態や瞑想が存在しています。いわゆる神秘主義、エソテリスム系の信仰には基本瞑想はつきものと思われてよいでしょう。グノーシス主義においては具体的な方法は文献上は不明のように思われますが、多くの研究者から籠り態的なるものがあったであろう事が示唆されています。またゲルマンの秘密結社やケルトにはバードやドルイドと呼ばれるかなりラディカルな芸能人がおりましたから籠り態は存在していました。
こういった態の蘇りは基本的にはブラヴォッキーやクロウリー等の近代エソテリスムにより復活を遂げてゆきます。
後はラスコーの洞窟壁画から推測される洞窟の芸能はかなり総合的な籠り態のテクニックがあったであろう事がブルイユ神父やルロワグーラン等の研究から推測してゆく事が可能です。
洞窟芸能的なものはアボリジニーのインティチューマにも代表的な籠り態があり、同様のタイプはチベットのランシンのテクニックの中にも存在しています。
日本にも民俗芸能の中に様々な籠り態がありますが、テクニックとして体系化していったのは出口王仁三郎や本田霊学によるものが大きいと思います。
北米先住民の中には後のトランスパーソナル心理学の代表的な籠りテクニックになってゆきますホロトロピックブレスワークのアーキタイプが存在しています。
南米にはアフリカ芸能の集大成と言われているブドゥンがあり、各地でサンテリア、カンドンブレ、マクンバ等と呼ばれております。こうしたものに通低する身体的な籠り態はカレンダと呼ばれる身体技法からモデル的に取り出す事が可能です。
南米にはインディオの治療の芸能が盛んでして、いわゆるメディスンマン達の籠り態が代表的なものになると言えます。
オセアニアにはハウスタンダランの通過芸能の中にやはり代表的と申してよろしい籠り態が存在しています。
西アジアはカーヒンのサジュウの態をベースとしながらスーフィーの旋回舞踊やカッワリーなどでもファナー と呼ばれる西アジア最高の籠りの境地に行く事が可能です。
南アジアにおいてはやはりヨーガやタントラがベースとなります。これらはかつて交錯し、分離し、そしてまた融合しています。 ヨーガはラージャヨーガやバクティ、ジニャーニャ、カルマがおこる前から ハタヨーガ的なものこそがアーキタイプでした。ゴーラクシャナートにより現在のハタヨーガは発想されましたが、これは極めて古い籠り態をルネッサンスしたものと考えた方がよいように思います。ジョーギーやマンガニヤルといった放浪芸人もしくは、こうした芸能人の更なる原型となるような芸能人の籠り態にヨーガのプロトタイプはあったのだと考えてよいでしょう。ゴータマ・ブッダのアーナパナサティ等もネワール人の籠り態を変化させ、上記のヨーガとシンクレさせたものだったと言えます。
東南アジアにはムノンガルの籠り態の中に最も古い形の一つを見る事が出来ます。
北アジアにもシャーマニズムの概念の発祥となったエヴェンキ族、縄文人とDNA的に最も近いとされるブリヤートの中に古い籠り態を見る事が出来ますし、天空飛翔型のシャーマン、ポゼションとエクスタシーの全てを見る事が出来ます。 倍音唱法もこの地の籠り態やシャーマニズムも密接に結びついており、サハの白シャーマニズムの中にはノイズを伴い倍音唱法を聴く事も出来ます。
東アジアにも土着のシャーマニズムや毛坊主的な存在が基層にあり、そこに様々な籠り態があります。おそらくは平田篤胤が取り出した古神道のコアとしての神仙も東アジア全体の基層に蠢くものであったと解釈していってよいものと思われます。朝鮮半島のムーダンや台湾のタンキー、蕃族の籠り態、ハウルー等、泣き女の態も代表的なものと言えます。
アフリカはいわゆるピグミーのホケットやコイサンのキアーが最も古いものとなり、中央アフリカのムカンダやダホメーのブドゥンの中に典型的な籠り態を見る事が出来ます。
こうした世界各地の様々な籠り態から顕れてくるのが仮面の芸能 マレビトです。またこれらは通過芸能とも密接な関係を持ちます。それから神話の表出、特に創造神話の表出も秘密結社の籠り態と関係しているわけです。
マレビトはオセアニアにおいてはアバンやマイが、アフリカにおいてはムヨンボやギテンガ、アメリカ先住民ではフォールスフェイス、ヨーロッパにはマスカが、アジアには韓国のタルチュムやインドネシアのバロン、列島の榊鬼や天伯等が代表的なものになるでしょう。
こうしたマレビトそのものの芸能も籠り態的な要素を持つ事からマレビトになるための籠り態とマレビトの発する芸能との境界もまた曖昧なものです。
こうしたものは世界各地の芸能の始源の芸能になる事は間違いありません。
これらを捉える事こそ芸能の基本となり、また至高に成りうるのです。
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~芸能、芸術、宗教、文学、哲学、思想、政治、経済、その他あらゆる学問に通低する根源を捉えた奇蹟の学問こそが折口信夫古代研究なのです。~
武田梵声のレッスンは
オルフェ音楽教室まで
http://e-koe.jp/
武田梵声の著書
ボーカリストのためのフースラーメソード(リットーミュージック刊)
こどものための究極正しい声のトレーニング(リットーミュージック刊)
武田梵声のライブドアブログ
フースラー・ミックスボイス リード・ミックスボイス チェザリー・ミックスボイス オールドイタリアンスクール・ミックスボイス といったミックスボイスの様々な段階についてを思考するブログ、最終的には旧石器時代~言語獲得以前の原始ミックスボイスの再生を目指してゆきます。
~至高のボイトレ フースラー真ミックスボイスを思考するブログ SLSボイトレ SLSミックスボイス チェザリー回帰の方法~
・質問
人間の生き方の表れが全て学問として捉えれるのですね。そう考えると膨大な数になりますが、知ることや生きる事が楽しくなってきますね。世界は広いですね。
才能1つにしても射程の違いで捉え方が色々あるのですね。いわゆる芸能人を目指すなら古代の思考を甦らせつつ、職業歌手なら今の流行を汲み取らないといけないですね。どちらも持ち合わせるにしても訓練は必要ですね。
やはり喉を鍛える事や、歌を上手くなるには何かしらの発声をしないといけないものなのですね。
発声に関する事ではないのですが、質問よろしいでしょうか?
アーユルヴェーダや武術、音楽、哲学その他インドには全てが詰まっている気がします。
インドにはヨガがありますが、インドの武術家や芸能人はヨガをしていたと以前先生のブログで拝見しましたが、他の国でヨガのようなものはありますか?
返答
確かにインドを源として思考する事であらゆるモノの根源を捉えてゆく事は可能なように思います。 東洋的なロジックと西洋的なロジックが交錯するようなバイロジカル性がそもそもインド的思考の中にはあります。
武術は ダヌルヴェーダ 医学も 後はシッダ医学等もあり、経済学はアルタシャーストラ、 セクソロジーはカーマスートラ 演劇、芸能はナーティヤシャーストラ 他にも民俗芸能、民俗信仰、民謡、昔話も豊富にあります。特に北東部の先住民の芸能やケーララの芸能は重要です。ケーララではテイヤムというすこぶる古い芸能からカラリパヤットの身体技法、ソーパナムスタイルと呼ばれる歌唱スタイルが複雑に絡みあった芸能の縮図、集大成的な地です。パンチャタントラという昔話集はグリムなどからも注目されタイラーから原始心性を最も多く残す芸能と言われた昔話の更なるライフインデキスとしても注目されたものです。イソップ寓話の原型としても名高いものです。
さて、ヨーガのようなものが他の地域にあるか否かですが、ヨーガは人類学的には瞑想更には籠り態に分類されるものです。そういう意味において世界各地に同様のものがあります。いつもアフリカやアジア、オセアニアの紹介が多いので、珍しく西洋のものから紹介してゆきたいと思います。
例えば西洋世界においてもユダヤ神秘主義やグノーシス主義の中に籠り態や瞑想が存在しています。いわゆる神秘主義、エソテリスム系の信仰には基本瞑想はつきものと思われてよいでしょう。グノーシス主義においては具体的な方法は文献上は不明のように思われますが、多くの研究者から籠り態的なるものがあったであろう事が示唆されています。またゲルマンの秘密結社やケルトにはバードやドルイドと呼ばれるかなりラディカルな芸能人がおりましたから籠り態は存在していました。
こういった態の蘇りは基本的にはブラヴォッキーやクロウリー等の近代エソテリスムにより復活を遂げてゆきます。
後はラスコーの洞窟壁画から推測される洞窟の芸能はかなり総合的な籠り態のテクニックがあったであろう事がブルイユ神父やルロワグーラン等の研究から推測してゆく事が可能です。
洞窟芸能的なものはアボリジニーのインティチューマにも代表的な籠り態があり、同様のタイプはチベットのランシンのテクニックの中にも存在しています。
日本にも民俗芸能の中に様々な籠り態がありますが、テクニックとして体系化していったのは出口王仁三郎や本田霊学によるものが大きいと思います。
北米先住民の中には後のトランスパーソナル心理学の代表的な籠りテクニックになってゆきますホロトロピックブレスワークのアーキタイプが存在しています。
南米にはアフリカ芸能の集大成と言われているブドゥンがあり、各地でサンテリア、カンドンブレ、マクンバ等と呼ばれております。こうしたものに通低する身体的な籠り態はカレンダと呼ばれる身体技法からモデル的に取り出す事が可能です。
南米にはインディオの治療の芸能が盛んでして、いわゆるメディスンマン達の籠り態が代表的なものになると言えます。
オセアニアにはハウスタンダランの通過芸能の中にやはり代表的と申してよろしい籠り態が存在しています。
西アジアはカーヒンのサジュウの態をベースとしながらスーフィーの旋回舞踊やカッワリーなどでもファナー と呼ばれる西アジア最高の籠りの境地に行く事が可能です。
南アジアにおいてはやはりヨーガやタントラがベースとなります。これらはかつて交錯し、分離し、そしてまた融合しています。 ヨーガはラージャヨーガやバクティ、ジニャーニャ、カルマがおこる前から ハタヨーガ的なものこそがアーキタイプでした。ゴーラクシャナートにより現在のハタヨーガは発想されましたが、これは極めて古い籠り態をルネッサンスしたものと考えた方がよいように思います。ジョーギーやマンガニヤルといった放浪芸人もしくは、こうした芸能人の更なる原型となるような芸能人の籠り態にヨーガのプロトタイプはあったのだと考えてよいでしょう。ゴータマ・ブッダのアーナパナサティ等もネワール人の籠り態を変化させ、上記のヨーガとシンクレさせたものだったと言えます。
東南アジアにはムノンガルの籠り態の中に最も古い形の一つを見る事が出来ます。
北アジアにもシャーマニズムの概念の発祥となったエヴェンキ族、縄文人とDNA的に最も近いとされるブリヤートの中に古い籠り態を見る事が出来ますし、天空飛翔型のシャーマン、ポゼションとエクスタシーの全てを見る事が出来ます。 倍音唱法もこの地の籠り態やシャーマニズムも密接に結びついており、サハの白シャーマニズムの中にはノイズを伴い倍音唱法を聴く事も出来ます。
東アジアにも土着のシャーマニズムや毛坊主的な存在が基層にあり、そこに様々な籠り態があります。おそらくは平田篤胤が取り出した古神道のコアとしての神仙も東アジア全体の基層に蠢くものであったと解釈していってよいものと思われます。朝鮮半島のムーダンや台湾のタンキー、蕃族の籠り態、ハウルー等、泣き女の態も代表的なものと言えます。
アフリカはいわゆるピグミーのホケットやコイサンのキアーが最も古いものとなり、中央アフリカのムカンダやダホメーのブドゥンの中に典型的な籠り態を見る事が出来ます。
こうした世界各地の様々な籠り態から顕れてくるのが仮面の芸能 マレビトです。またこれらは通過芸能とも密接な関係を持ちます。それから神話の表出、特に創造神話の表出も秘密結社の籠り態と関係しているわけです。
マレビトはオセアニアにおいてはアバンやマイが、アフリカにおいてはムヨンボやギテンガ、アメリカ先住民ではフォールスフェイス、ヨーロッパにはマスカが、アジアには韓国のタルチュムやインドネシアのバロン、列島の榊鬼や天伯等が代表的なものになるでしょう。
こうしたマレビトそのものの芸能も籠り態的な要素を持つ事からマレビトになるための籠り態とマレビトの発する芸能との境界もまた曖昧なものです。
こうしたものは世界各地の芸能の始源の芸能になる事は間違いありません。
これらを捉える事こそ芸能の基本となり、また至高に成りうるのです。